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ギター小話 Archive
【役に立つギター小話】弦の巻き方
- 2009-05-23 (土)
- ギター小話
今日は通常レッスンの後に弦張り替え講座というのをやりました。
おかげさまで満員御礼ということで定員の10名の生徒さんに弦の張り替えを体験していただきました。
ペグのポストに横穴が空いてるいわゆる”普通の”ペグに弦を巻くときだいたい一般的に3通り方法があります。
・弦を通してそのまま下に巻いていく
・弦を通して一度上に巻いて、その後下にまいていく(余った弦をサンドイッチする感じ)
・弦を通して余った弦を一度ぐるっと回して巻く弦の下を通して上にひっぱりそのまま巻いていく(余った弦を上から押さえつけるようにがっちりと巻く)
一番最後のやり方が一番チューニングが安定する巻き方として良く紹介されております。
しかしながら初心者にとって少し難しく、なれるまでは弦がだんご状態になりやすいです。
ちなみに僕は真ん中の方法でいつも巻いています。
少なくともそれでチューニングがすぐ狂うなどいったことはなく、個人的には3つのどの方法でも劇的にチューニングの安定度が変わるとは思わないので、初心者の方はまず一番上の方法で
巻いてみる事をお勧めします。
ただ、最後の巻き方も慣れてしまえばどうってことはないので簡単な巻き方で慣れてきたら是非チャレンジしてみてください。
ちなみに最後の巻き方は余った弦が上向きに延びる事になるので見た目があまり美しくなく、そういう意味でも僕はあまり好きではありません。
良く考えたら、最近のフェンダーで採用されているペグポストの上から一旦差し込んでから巻くタイプのものは一番上の簡単なやり方で巻いてるので、それでもチューニングは安定しているのでそれほど神経質にならないでもいいのかもしれませんね。
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【役に立つギター小話】チョーキング?
- 2009-03-25 (水)
- ギター小話
ギターのテクニックの一つ「チョーキング」という単語は日本だけしか通用しないという話は結構有名ではないでしょうか?
アメリカでは「ベンディング」って呼んでいます。
確かにキーボードについてる音程を変えるレバーは「ピッチベンド」と言う名前が付けられています。
と、ここまでは僕が頭で知ってる知識。
そこで知りあいのミュージシャンで海外に住んでいた経験がある方や仕事柄外国人と良くやり取りをする方たちに本当のところはどうなのか尋ねてみました。
何人かに意見を聴く事ができましたが、やはり「チョーキング」では通じなくて、みんな「ベンディング」と呼んでるということでした。
似たような事例でベースのテクニック「チョッパー」も日本でしか通じなくて海外では「スラップ」と言ってるという話もありますね。
しかしながら、日本では「チョーキング」と呼ぶのが主流なので日本人同士で会話するなら「チョーキング」で問題ないと思います(笑)
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【役に立つギター小話】あてぶり
- 2009-03-21 (土)
- ギター小話
生徒さんからこんな質問をされたことがあります。
「テレビの音楽番組で演奏してる人って、なんで間違えないんですか?やっぱプロは間違えないものなんですか?」
ここでいう音楽番組とはミュージックステーションとかHEY3など収録された音楽番組のことです。
夢を壊すな〜!とか言われそうですが
あの手の番組はほとんど弾いてるふり(あてぶり)をしてるだけなんです。
なんで、ちゃんと演奏しないの?
って思う人もいらっしゃると思いますが時間、予算などなど諸事情を考えた上でそうしたほうが効率が良いからでしょうねえ。
演奏をミスったらもっかいやりなおしー!とか時間がもったいないでしょうし、アーティストごとにマイクをセッティングしたりしてたら、それこそすごい時間がかかってしまいます。
余談ですが民放はほとんどあてぶりのことが多いですね。NHKなんかは今でも生演奏させてる音楽番組も多いので見ていて楽しいです。
昔の音楽番組(ザ・ベストテンとか、トップテンなど)はほとんど生演奏だったのでたしかに演奏はあらいですがライブ感があって聞いててすごい気持ちよかったんですけどね〜
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【役に立つギター小話】ポジションマーク
- 2009-02-14 (土)
- ギター小話
通常エレキギターの指板には3・5・7・9・12・15・17・19・21フレットにポジションマークがついています。
ドットマークであるならば12フレットに2つドットがついてると思います。
このポジションマークの規則性についてたまに質問されますので書いておきますと3フレットから7フレットにかけてはC、D、Eなどといったナチュラル(ピアノでいうと白鍵)の音が多く集まっておりわかりやすいという理由から奇数ごとにポジションマークがつけられたのだと思います。
そして12フレットに2つドットがついてるのは開放弦のオクターブを示しているからです。
そういう理由で12フレット以降は15から奇数ごとにまたポジションマークがつけられます。
つまり開放弦から11フレットまですべてどこにどの音があるか覚えてしまえば12フレット以降はまったく同じ並びになってるので覚えやすいです。
ただし、クラシックギターは通常ポジションマークがありません。
エレキになれてる僕は弾きにくいことこの上ないのですが、どういった理由でポジションマークがつけられてないのかはわかりません。
美観上なのか、それともバイオリンみたいにポジションマークなどなくても演奏できるからという理由なのか・・
クラシックギター専門の人に聴くと、「ないほうがよい」とおっしゃってる方もいました。
でも、たしかにアコギなんかでカポタストをつけて弾く場合など、ポジションマークがあるせいで弾きにくい場合もあります。
このあたり詳しい人がいれば教えていただきたいです。
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【役に立つギター小話】ハーモニクスチューニング
- 2009-02-06 (金)
- ギター小話
良くレッスンでハーモニクスを使ったチューニング方法を質問されます。
もちろんやり方は教えるのですが必ず注意してることがあります。
「最終的にはチューナーで確認してください」
ええ?それじゃせっかく耳でチューニングしたのに意味がないじゃん!!
と思われる方も多いでしょう。
まず僕自身、どんな場面でもチューナーを使ってチューニングしています。
もちろん自分の音感に自信がないのが一番の理由ですが、今ではヘッドにはさむクリップ式のチューナーもあってお手軽にチューニングできるし、何より最も早く正確に合わせる事ができるからです。
じゃあ、ハーモニクスを使ったチューニング方法はしないほうがいいんですか?
いいえ、そういうわけではないと思います。
家で練習するときなんかは、むしろハーモニクスや開放弦を使って自分の耳を頼りにチューニングすることをお勧めします。音感を養うのにきっと役立つはずです。
しかし、それで合わせた後チューナーを使って合ってるかどうか確認してみてください。
きっとほとんどの人が完璧には合ってないと思います。
特別音感が良い人でない限り、この方法で完璧にチューニングできてる人を僕はほとんど見た事がないのです。もちろん音感が優れていてこの方法でばっちり合わせる人は存在します。でもかなり限られた人のみだと思います。
ハーモニクスを使ったチューニング方法は玄人ぽくて格好良いし、あとチューナーが手元にないときはついついそれで済ましがちになります。
1人で練習してる場合はまあ良いでしょう。(ただし、チューナーで答え合わせをしない限り正しい音感は養われないでしょう)
でもバンドでの練習や、それこそライブ本番やレコーディング前には絶対チューナーを使った方が良いと思います。ハーモニクスを使って長い時間かけてチューニングしてる間、他の人を待たせる事になるし、何よりそれでもしチューニングが合ってなければアンサンブルすべてをつぶす事になるからです。
そういえば楽器店などで試奏させてもらうときに、店員さんんが格好つけてなのかどうかはわかりませんが音叉を鳴らして、ハーモニクスチューニングしようとする人が結構多いのですが、今までに一度たりともそれで合わせてもらってチューニングがあっていた試しがないです。
なので、僕はそういうときのために常にクリップ式チューナーを携帯しています(笑)
というわけで、まとめると
音感を養うためにハーモニクスチューニングは是非やってみてください。
ただし必ずチューナーで答え合わせをしてくださいね!
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【役に立つギター小話】基準周波数はどれにすれば良いか
- 2009-01-26 (月)
- ギター小話
僕のblogのは生徒さんも良く見てくださってるみたいなので、生徒さん向けに役に立つギター小話を不定期で書いていこうと思います。
プロの音楽家の読者もたくさんいらっしゃると思いますが、もし間違った記述などしていたらご連絡くださるとうれしいです。
さて、そんなわけで第一段はチューナーの基準周波数のことです。
たいていのチューナーはデフォルトで440Hzに設定されており、それをAとしてチューニングするわけですが、場合によってはその数値を441Hzや442Hzにしてチューニングする場合も多々あります。
日本の最近のシンセなどもほとんどデフォルトで440Hzになってるので、レンタルスタジオに入ってバンドの練習をする場合、440Hzでチューニングしてしまって問題ないでしょう。
しかし、注意が必要なのは生ピアノやバイオリンなどの弦楽器の人などとアンサンブルする場合です。
生ピアノは442Hzを基準に調律されていることが多いので、ギターを440Hzでチューニングしてしまうと微妙に音が低くて合わせたときに音があわなくて気持ち悪いと思います。
プロの方はほぼ間違いなく生ピアノとのアンサンブルのときは基準値を確認してからチューニングされてると思いますが、アマチュアバンドのライブなどでは生ピアノとギターのチューニングが合ってなくて気持ち悪いうねりを出してる場面をたまーに見ますね(^^;)
オーケストラでは442Hzでチューニングすることが多く、バイオリンなどオーケストラで使う楽器の人は442Hzでチューニングされてることも多いのでその場合も基準値を何にしてるか確認したほうがいいでしょう。
あと、日本のレコーディング現場などでは441Hzを基準にしてるところも多く441Hzを指定される場合も良くあります。
CDなどに合わせて、コピー曲を練習してる時にちゃんとチューニングしてるのになんかCDと微妙に音がずれてるなあ?って感じる場合は基準値を変えてチューニングしてみてください。それで解決される場合もあります。
ただ単に古い音源でマスターテープがよれていて音がずれてる場合もありますけどね(^^;)
というわけで、普段は何も意識せず440Hzでチューニングしていた方も場合によってその基準値を変えなければいけないことを知っておくと良いかもしれませんね。
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