- 2008-04-22 (火)
- 日記
先日、友人と飲みに行って議論を交わしました。
「下心の是非について」とでもタイトル付けしておきましょう。
音楽の世界でも、芸術系、芸能系でプロを目指してる方には有意義な話題だったと思うので書き記しておきますね。
人と付き合うときに下心をもって接するのはどうなのかな?という話なんですが、ここで言う下心とはエロのほうではなく仕事における下心です。
つまり、この人と付き合っておけば仕事をもらえるかも、とかそういう類いのやつですね。
下心というといやらしい言い方になりますが、僕らの意見としてはプロになりたいという誠実な気持ちから生じる下心は評価すべきことじゃないかという結論になりました。
若い人にやはり多いと思いますが、師匠にあたる人や、仕事をくれそうな人にたいして自分が必要な時だけ利用しようとして、普段はその人たちに何も誠意をみせないのは問題外です。
僕らの世界でいうと、師匠がライブしたりレコーディングしたりするときは率先してローディーを引き受けたり、ローディーが必要ないときはなにをおいてでも師匠のライブを見に行ったりとかそういうことですかね。
お金がない人は時間を提供すればいいし、時間もない人は気持ちを提供すれば良いと思う。
昔くさい考え方かもしれませんが、人間なんですからやはり自分に対して色々誠意を見せてくれる人は愛すべき存在になるものです。
若い人たちでそういうことを実践してる人もたくさんいますが、そういった誠意をまったくみせないで、自分が必要な時だけは人の力を借りようとする人たちが多く見受けられるようになってきました。
まあ自分がおっさんになったせいもあるんでしょうけどね(笑)
少し前に、若いギタリストの子と話したときに師匠になんとか仕事をもらえたらいいなと思ってますと言ってる子がいて、話を聞いてたら師匠のライブに一度もいったことがないとか・・当然その他何か労力を提供したこともないみたいです。
ライブを見に行ったりローディーしたりすれば仕事をもらえるといってるのではなく、プロになりたくてその人から何かを得たければ自分も何かを提供するのが誠意ではないか?という話でした。
ストイックな考え方をすればその人の演奏がつまらなかったり魅力がないから弟子がライブにこないんじゃない?という意見もあるでしょうけどね。
でも、そんな修羅な生き方してたらしんどいです・・
若い人がそうなりがちなのは何か原因があるんじゃないか?という議論もしました。
友人が言うには、インターネットと大人が怒らなくなったせいらしいです。
たしかにインターネットで調べたい事はいつでもどこでも苦労なく調べられます。グレーなことをいえば違法ダウンロードによって音楽やソフトだって苦労やお金を必要とせず手に入れられます。
怒る大人が少なくなったせいで、怒られる事に免疫がない子供がたくさんいます。そうするとたまーに怒られると反省ではなく反発したり泣いたりするだけで終わってしまいます。
僕が若い頃はインターネットもなかったので何か情報を得ようとおもったらそれなりの苦労がありました。音楽の情報が欲しければ自分が尊敬する先輩にうざがられるほどくっついていったりしたもんです。
あとラッキーな事に僕は良く目上の人から怒られます。
もちろんカチンとくることもありますが、大抵の場合感謝することになります。
長文になりましたが、プロを目指す若い人たちへ少しでも何かが伝われば幸いにおもいます。
ちなみに僕自身は全然偉い人でもないので、僕に対して実践されても返すものがないのでご了承下さい(笑)
あくまでおっさんの愚痴ってことであしからず。
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