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iPhoneのミックス業における弊害

今日はボーカルレコーディングやらミックス、マスタリングをしていました。

iPhoneやiPodなどで音楽を普段聴いてる方は、下記の機能をご存知でしすか?

音量の自動調整をオンにすると、小さい音量の曲と大きい音量の曲を均一化して再生できます。

昔の音源は、音量(音圧)がかなり低いです。
最近の音源は、音量(音圧)がかなり高いのです。

そのまま再生すると、昔の曲を最適なボリュームで聴いていると
最近の曲をそのまま再生したら、音がでかすぎてびっくりしたって経験ないでしょうか?

そういう場合はこの「音量の自動調整」をオンにすると良いのですが
実はミックスエンジニアにとっては頭を悩ませる機能なのです。

ミックスエンジニアは音圧をがんがんにあげすぎ、なおかつパンチのある音を作ろうといろいろ試行錯誤していますが、この機能をオンにして聴かれると、エンジニアが意図していない音で再生されちゃうのです。

と、こういう悩みを書いたところで、リスナーの現実を知ると、もう時代錯誤なのかもしれません。

最近はCDを取り込んで、iPhoneで聴くことすらしなくなり、youtubeで検索して音楽を聴く人が増えています。もはや音量の自動調整が、、とか言ってるレベルじゃないくらい音が変わりますからね(^^;)

昔みたいに、ステレオシステムを組んで、ばかでかい良い音がするスピーカーで音楽を楽しむ人はもうほとんど居なくなったんじゃないでしょうか?
少なくとも僕の周りにはほとんどいないです。

それが悪いとは言いません。時代の流れなんですもの。

でも、音を作る仕事してると、こういう悩みはずっとつきまとうんでしょうね。
ハードもソフト(考え方)も時代に取り残されないよう精進しなきゃね!

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