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音楽を聴くための儀式

昔話です。

その昔、音楽を聴く時には儀式がありました。
僕が経験した範囲で時系列で挙げてみましょう。

・テレビを録音する
好きな曲がオンエアされるテレビをチェックしておいて、それをテレコで録音して聴く。
まず、曲を調達するのも一苦労でしたね。そして録り貯めたカセットテープはタイトルをちゃんと書いておかないと、どこに何が入ってるかわからなくなり、探し回る羽目に(笑)

・レコードの針を落す
レコードの時代は、レコードの針を落すのが儀式でした。
聴きたいレコードを棚から探しだして、レコードプレイヤーにセット。
そして、針を落すという一連の儀式が必要だったのです。

・CDを聴く
僕が中学生くらいの頃にようやく庶民にCDが普及しはじめました。
レコードと同様、棚から聴きたいCDを探しだしてCDをプレイヤーにセット。
好きな曲を選曲し再生するという儀式が必要でした。

・CDからカセットテープにダビングして聴く
中学生、高校生のころは、CDなんてぽんぽん買えるものではありませんでした。
レンタルレコード屋がちょっとずつ、CDを貸し出すようになってきたので
それを借りてきて、カセットにダビングして聴いてました。
無音領域を検知して、曲のスキップができたりしましたが、曲間が短かったりするとその曲が見つからなかったりしたりと苦労して聴いてましたね。
いずれ、大学生の頃になるとカセットはMDへと代わりました。

という感じで、お目当ての1曲を聴くのにそれなりに時間と手間のかかる儀式があったんですよね。だから音楽ってのは尊い存在だったのかもしれない。

いまでは、曲名さえネットで検索すればだいたいyoutubeなどで聴けちゃう時代です。
そりゃ音楽の売り上げも落ちるはずだ。

もちろん、善し悪しの話をしてるのではありません。
音楽を聴くという行為がよりお手軽になり、便利になった反面、失われたものも多いなあと思います。僕も時代の流れに乗って、もう曲はほぼすべてネットで買ってますけどね(^^;)
ジャケットを見ながら、音楽を聴いてた時代が懐かしいです。

【心にずっと残ってる名曲100選】(079/100)
「とんぼ」長渕剛
たしか僕が初めて自分のお小遣いで買ったCDが
長渕剛の「昭和」でした。
「とんぼ」が聴きたかったからです。
ドラマ「とんぼ」の主題歌だったのですが
ドラマは見たことがありません。
なんかテレビで流れてきて、心にぐっと来たのです。
そんな思い出の曲。

Comments:3

nb 2013-10-07 (月) 11:27

自分時代遅れなんで、今でもジャケット見ながら聴いてます。
物理的にCDあるのが好きなのです。
この曲も好きです。

nb 2013-10-07 (月) 11:28

YouTubeは使ってますけど、なるべく買うのは。

kent 2013-10-08 (火) 01:38

そういう楽しみ方をしてくれるリスナーが
少なくなっているので、作る側としては嬉しい限りですよ^^
昔はジャケット開いて歌詞をじっくり読みながら聞いていたので
ジャケットの折り目部分が親指の汗でふやけたものでした(笑)

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