- 2012-04-20 (金)
- 生徒さん向け
さて、いよいよ具体的にアドリブを良くしていくための練習法を書いていこうと思います。
Cメジャースケールをある程度、スムーズに弾ける人向けのアドバイスになりますので、まだ弾けない人はしっかりCメジャースケールを手癖になるまで練習しましょう。
ある程度自分でメロディを作ることができるようになれば次は表情づけです。
表情をつけて演奏することをアーティキュレーションといいます。
歌でいうと、しゃくりあげてメロディを歌ったり、ビブラートをかけたりなどなど。
様々な表情づけがあります。
最近なんかではボーカロイドを使用した音楽や、オートチューンをかけてわざと機械的に加工されたボーカルなんかも流行ってるので、表情がない歌が必ずしも芸術的に劣っているわけではありません。
でも、一般的には表情豊かな方がエモーショナルな音楽だと言えます。
ギターでの演奏においての表情づけの方法もたくさんあります。
それらの代表的なテクニックがハンマリング・オン、プリング・オフ、チョーキング(ベンド)、スライド(グリス)です。
まずはこれらのテクニックを習得しなければ自分の表現したいアーティキュレーションがだせません。
僕のレッスンでは、しつこいくらいにこれらのテクニックのフォーム改善を生徒さんに指導しています。生徒さんたちは自分でやってみて、音がなりやすいフォームで演奏して、そのままそのフォームが定着してしまうパターンが多いです。
もちろん、その独自のフォームでちゃんとそれらのテクニックで演奏できていたら何も問題はありません。改善をする必要もないと思います。
ただ、数多くのギタリストの大多数がこのフォームで演奏してるというフォームを身に付けることによって、より早く確実にテクニックを自分のものにできると思います。
とにかく、僕の演奏時のフォーム、プロのギタリストの映像などなど、ちゃんと弾けている人のフォームと自分のフォームを隅々まで穴があくまで見比べてみてください。
それが近道だと思います。自分のフォームがそれとちがう場合、同じようになる努力をまずしてみてください。
どうしても、手の大きさがちがうためにできないフォームもあります。
僕もむかしポールギルバートの曲を練習しようとして彼の演奏している映像を何度もみましたが、手の大きさが自分の1.5倍くらいあるポールギルバートと同じフォームはできませんでした。
そういう例外はあるとしても、フォームを研究することは本当に大切なことだと思います。
テクニックが身に付いてきたなら、まずやって欲しいのは自分が作ったフレーズにそれらのテクニックを盛り込むこと。
一番簡単なのは一番最初の音を弾くときにスライドで入ることですね。
レ〜〜〜って弾き始めようとした場合 ドレ〜〜〜ってかんじで最初ドをひいてスライドでレに移動するといった感じです。
いわゆる歌でいう、しゃくりあげっていうやつですね。
フレーズの最初にしゃくりあげをいれるだけでずいぶん歌心がでてきますので是非お試しください。
さりげなく宣伝になりますが(全然さりげなくないぞ!おい!)
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ハンマリング・プリングオフのやり方はこちらまで
同じメーカーからチョーキングやビブラートのやり方DVDも発売されていますので、そちらの方もあわせてよろしくお願いします。