- 2012-02-23 (木)
- 生徒さん向け
アドリブソロを弾くにあたってのアドバイスその2です。
あくまでも、ギタリスト(特に初心者、中級者向け)に向けたお話だということを予め言っておきます。他の楽器だとまた違った考え方があるかもしれません。
ギターの場合、多くの人は音符を見て演奏することはありません。
TAB譜を見て弾いたり、耳でフレーズを覚えて弾いたり、手くせで弾いたりなどなど。
ピアノを始めとするほとんどの楽器は音符を見て演奏することがほとんどだと思います。
そういう意味でギターは特殊な楽器だと言えます。
なので、特に頭で歌いながら弾くというのが大切になってくるのです。
とはいえ、頭で歌ったメロディがギターで弾けないと話になりませんので、今回はそのアドバイスです。
レッスンでは何度も何度も繰り返し言ってることですが、まずスケールを覚えることが前提になります。スケールというのはある一定の規則に基づいて並べられた音階のことです。
そういうとなにやら難しいですが、いわゆる「ドレミファソラシド」のことです。
スケールについての細かい話はアドリブとは直接関係ないので割愛しますが、まずはスケールを自由に弾けるようにしてください。
覚えるべきスケールはまずメジャースケールです。
Cメジャースケールというのがいわゆる「ドレミファソラシド」です。
ギターのどのポジションでも「ドレミファソラシド」を弾けるように常日頃から練習しましょう。それができることを前提にアドリブを歌いながら弾く練習を開始します。
今回の練習法は
|C |C |Am |Am |Dm |Dm |G7 |G7 |
という8小節のコード進行を使います。いわゆる循環コードと呼ばれてる進行です。
敢えてカラオケは用意しません。自分でコードを弾いてそれを録音したものをカラオケとして使用してください。それも練習の一環です。
さて、このコード進行をひたすらエンドレスに繰り返し再生して、適当にCメジャースケールを弾いてみます。すると完全に適当に機械的にスケールをなぞるだけだと気持ち悪い音がでてくると思います。
たとえばCのコードの時にファの音で伸ばしてみてください。きっと気持ち悪いはずです。
音楽理論的になぜ気持ち悪いのかなどは今は覚えなくていいです。
このコードの時にこの音を弾いたら気持ち悪い、気持ち良いというのを体で覚えてください。
それが歌心のあるアドリブへの第一歩です。
アドリブを弾くには音楽理論を覚えないといけない、とか頭がよくないと無理などということは全くありません。僕はむしろアドリブは知識よりも経験だと思います。
とりあえず、ひたすら上記の8小節を流しながらCメジャースケールを練習して、気持ち良い音と気持ち悪い音を体感でわかるようにしてください。
それから頭で(実際に声に出しても良いです)歌いながら弾いてみてください。
日々繰り返していると、Cメジャースケール内の音は歌えるようになると思います。
まだまだ基本的な話が続きますので、その3以降でお話します。
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