- 2006-09-24 (日)
- 日記
最近思ってる事を、昔話と絡めてお話します。
僕が中学生のころ一風変わった先生がいました。
その先生がある日授業で語っていました。
驚いた事に、近鉄に乗ると特急は各停よりも値段が高いのです。
僕は電車に乗る楽しみの一つとして外の景色を眺めるのが好きなんです。
だけど、他の人はわざわざ高いお金をだして早く電車から降りようとするのはなぜでしょう?
僕に言わすと 「もったいない」ですね。
もっと心にゆとりをもって、のんびりと景色でもたのしめばいいのに。
というような内容だったと思います。
中学生の僕の頭が下した判断は
この先生はバカか?急いで目的地に行きたい人のほうが多数を占めるから高いんじゃないか
そんなこともわからないのかな?
でした。
いま思えば、その先生はそんな単純な事は当然理解していたのでしょう。
単に自分は人と違った価値観をもっていて、カッコいい生き方してるんだぞってことをアピールしたかったんじゃないかな?
いまで言うところのスローライフの先駆者気取りだったのかもね。
そもそもカッコいい生き方ってなんだろう?
繁華街に行けば、「ワタシヒトトチガッテマス」というのを思いきりファッションでアピールした人をよく見かけます。当然自分ではそれがカッコいいと思ってるからそうしてるのです。
じゃあ、人と違った価値観をもっていたり、風変わりなファッションをしていればカッコいいのか?
なんかちがうなあ。
たとえば、何年も一人旅を続けているような写真家志望のカメラマンがいたとしよう。
自分のスタイルを貫いて旅をする様はカッコいいと思います。
しかし、その人が日本に帰ってきて同窓会に出席する場面があったとします。
昔の友人たちはみんな家庭を持ち、男はサラリーマン、女は子供を授かり専業主婦。
みんなくたびれた顔をしてはいるものの幸せ一杯だとします。
そんな人たちにもしこんなセリフを言ったとしたら?
「君たち人生一度きりなんだからもっと冒険しようよ!」
もう幻滅ですね。
つまりこういうことなのでしょう。
人の数だけ価値観やライフスタイルがあるのに、自分の価値観を肯定して、他人の価値観を否定する。少なくともそういう人はカッコ悪いのだと思います。
僕なりに考えたカッコいい生き方は、自分のスタイルは貫いて、なおかつ他を否定しない生き方かな。
僕が尊敬する人は年齢の上下関係なく、職業の違いも関係なくやはりそういう生き方ができている人です。
サラリーマンで毎日が凡庸だからといって人生を謳歌できていないとは限りません。
逆に世界中を旅してるからといって人生を満喫できているとも限りません。
大切なのは他人の生き方を受け入れられる事じゃないかな?
まあ、最後にオチをつけるとしたら、僕の文章は矛盾だらけなんですよね。
他人の価値観を否定しないのがカッコいいっていうなら、他人の価値観を否定する価値観をもった人を否定するのはカッコ悪いんじゃないの?ってね(笑)
文章が下手なもんで駄文&長文になりました。
誰もつっこまないとは思いますが、さすがに人を殺すことが好きな人間の価値観を理解しようとは思いませんし、否定もしますよ。あくまでも他人に迷惑や不快感を味合わせない生き方をしてる人の中での話ですのであしからず。。