- 2013-01-12 (土)
- 日記
Facebookで見つけた記事です。
ある寒い1月の朝、一人の男がワシントンD.C.の駅で座りながらバイオリンを弾き始めました。彼はバッハの曲を1時間程演奏しました。その時間帯は通勤ラッシュだったため、約1100人がその男の前を通りました。
3分後、ある中年の男はバイオリンを弾いている人がいると気づき、足を止めました。しかし、結局止まったのはほんの僅かな時間で、数秒後にはその場を離れました。
1分後、バイオリニストはやっとお金を稼ぐことができました。ある女性がケースに1ドル札を投げ入れましたが、彼女は止まることなく歩き続けました。
少しした後、壁に寄りかかって彼の音楽を聴く者が現れましたが、腕時計を見るとすぐに歩き始めました。会社に遅刻しそうだったのです。
一番彼の音楽が気になったのは、3歳の男の子でした。彼のお母さんは急いでいて、男の子の腕を強く引っ張りました。それでも男の子はバイオリニストを聞こうと足を止めます。お母さんは男の子の背中を強く押し、無理やり歩かせました。それでも男の子はずっと後ろのバイオリニストを見ながら去って行きました。他の子供も同様でしたが、親は全員例外なく止まることなくその場を去りました。
彼が演奏した一時間内で、足を止めて彼のバイオリンを聞いたのはたった6人でした。お金を入れてくれたのは20人程でしたが、止まった人は誰もいませんでした。稼いだお金はたったの32ドル。彼が演奏をやめ、駅が沈黙に包まれた時、気付いた人は誰一人いません。拍手はなく、このバイオリニストを認める人はいなかったのです。
バイオリニストの名前はジョシュア・ベル。彼は世界で最も才能のあるミュージシャンの一人です。彼はたった今、歴史に残る傑作を演奏したのです。それも3億円のバイオリンを使って。
彼の駅での演奏の二日前、彼のボストンでのコンサートのチケットは、一枚一万円するものの全て売り切れました。
これは実際にあった話です。ジョシュア・ベルが素性を明かさず行ったこの演奏は、人々の視覚・嗜好・優先順位を研究するための実験としてワシントン・ポスト紙によって行われました。私たちは本当に「美しさ」を理解しているのだろうか?それをちゃんと足を止めて味わっているのだろうか?予想していない状況でも、才能を感じ取ることはできるのだろうか?
一つ結論として言えるのは、
もし私達は世界で最も才能のあるミュージシャンが、歴史上一番の傑作を演奏してさえ気付かないのであれば、私達は他にもきっと多くの「美しいもの」を見過ごしているのではないか?
<原文ここまで>
<ここから僕の感想>
こういった実験はナンセンスだなあって思っちゃいます。
どう見ても悪意があるとしか思えない文章にしか見えないですね。
そもそも、クラシック音楽を好きな人がそんなにいないのに
わざわざクラシック音楽を取り上げているところ。
そしてその世界でのトップクラスの奏者もその世界でしか
知名度はありません。そんな条件で人が立ち止まるはずないでしょ?
楽器の値段なんてある一定の金額を超えたらあとは骨董品的価値
しかないものです。3億円とかわざわざ書いてるのはむしろ
作為的すぎて滑稽にすら思います。
これは別に音楽だけの話ではないですよね。
あたかも、芸術の価値を否定するようなこういう実験は
僕は好きじゃないなあ・・・
世の中には自分の信念を貫いて、自分の世界を表現する
人たちがたくさんいています。
そういった人たちの信念と商業的な価値観とを一緒にしないでもらいたい。
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Comments:6
- ^^ 2013-01-16 (水) 19:32
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中原さんお久しぶりですこんばんわ^^/
個人的な意見ですが・・・
道端で演奏するとのコンサート会場やライブ会場での演奏では「空間」「環境」という付加価値があるのではないでしょうか
ボストンでのコンサート1万円には彼のバイオリン代だけでしょうか?
当然、彼のバイオリンの音を最高に聞いて貰う為の「空間」や「環境」と言う物の付加価値の値段も1万円の中に含まれているのではないかと思います。
また、これから仕事をしようとする人たちは、時間に追われている人達だと思います。
同じ実験でも、夕方の通勤ラッシュでは、時間に追われていないので足を止める人もいるかと思います。うまくまとめれませんが・・・・^^;
「音楽」というのは、音を楽しむモノだと、思います。(字のごとくですが、、、、、)
音を聞く側が楽しいと思えるようなの心の余裕の有無によっては「波のさざなみの音」も美しい音でもあり、興味のない音だと思います。この実験はそういったように解釈ができると思うのですが
中原さんが指摘するようなお金云々の価値観の結論を出すにはちょっと実験不足だと思うし、ジョシュア・ベルのバイオリン演奏だけでチケット1枚が1万円するというのは、少し彼が傲慢に思えます。コンサートやライブは、視聴者もふくめて皆で作るものだと思います。
DVDやYoutubeなどできあがった映像や音楽の視聴では、現場にいないので作れないモノだと思っています。
なので、中原さんもライブ頑張って下さい♪ - kent 2013-01-17 (木) 23:00
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お久しぶりです!どなたかわからないのですが
たぶんお久しぶりなのでしょう(笑)なるほど〜興味深いご意見ですね^^
ちなみに、FaceBook上では
この実験を賞賛する意見もちらほらありました。
それぞれの価値観によって解釈がちがうみたいですね。賞賛されてた方はだいたい結論についてでした。
「もし私達は世界で最も才能のあるミュージシャンが
歴史上一番の傑作を演奏してさえ気付かないのであれば
私達は他にもきっと多くの「美しいもの」
を見過ごしているのではないか?」この文章に共感を覚える人もいるみたいですので
文章の持つ力ってのはほんとわからないもんですね。話がそれましたが、ライブは会場全体で作るものという
意見にはめっちゃ共感できます。
たとえお客さんが一人であっても、そのお客さんと
一緒に作っていくものだと思います。そして、世の中にはものすごいスキルのパフォーマンスを
持ちながらお客さんがほとんど入らないライブをやってる人が
たくさんあります。僕はその人たちが不幸せだとは思いません^^さて、僕もライブ頑張ります!(笑)
- beebee 2013-01-19 (土) 19:38
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いつも楽しく拝見させて頂いております(*^_^*)
kentさんがこういう記事を取り上げられるのって珍しい気がしまして読み進めて行ったら、やっぱりkentさんらしい締めくくりで思わず笑っちゃいました。
私がお勤めしてる頃だったら30分は早く出勤してるから、もしこの場に出くわしてたら30分は聴けたなぁ~。
って、
やっぱり自分にしか当てはめられないから、実験の意味が良く分からないんだけど、この実験によって少し早く出勤する人もいたりするんかなぁ…って思っちゃいました(笑)思考が浅いね。
今年も陰ながら応援させていただきます。です(*^_^*)♪
- はちえもん。 2013-01-20 (日) 13:56
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『こころを開いて、想像力を膨らませて』っておいらのくりすは言ってるょ。
『ハーメルンの笛吹き』っておはなし知ってる?
おいら、真っ先について行っちゃうタイプだょ。
そんなことを思い出させる記事ですね ʕु•̫͡•ʔुʔ•̫͡•ཻʕʕु•̫͡•ʔु - kent 2013-01-21 (月) 22:31
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>beebeeさん
僕のブログをご覧になってる方々は
おそらくほとんどの方が音楽に対する価値に
重きを置いてる人だと思うのでやはりこういった意見が
多いでしょうね^^早起きは三文の特といいますが、beebeeさんみたいに
ゆとりをもって出勤すると、こういった思い掛けない時に
ゆっくり見れて三文どころか相当得しますね(笑) - kent 2013-01-21 (月) 22:32
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>はちえもん。さん
ハーメルンの笛吹き知ってるよ^^
たしかに、はちえもんさんならウキウキしながら
ついていってそうですね(笑)