- 2012-05-26 (土)
- 生徒さん向け
その3は「間違い探し」です。
その1の「録音してみよう」にも通じる部分がありますが、ようするにお手本とする演奏と自分の演奏の何が違うか良く聞いて、違いを探して欲しいのです。
僕はよくレッスンで二通りのパターンで演奏して、どっちがどう違うのか?どっちが良く聞えるのか?といった問題を生徒さんに出します。
ほんの一例ですが、ギターでメロディーを弾く場合など1〜3弦中心にプレイしてる時は4〜6弦の開放弦が響かないように右手、もしくは余ってる左手の指でミュートしています。
ミュートを全くせずに弾いた演奏と、ちゃんとミュートをした時の演奏とを比べると、ミュートをしなかった場合、本来弾くべきフレーズに混じって開放弦の共鳴音がノイズとして混入します。ちゃんとミュートしていれば本来弾くべきフレーズのみ綺麗に浮き出してきます。
これはアンプで音を鳴らさないとなかなかわからないことです。
この事を僕から言われて気がつくのではなく、本来なら自分で気がついて欲しいのです。
たとえば、超簡単な「ドーレーミ」というフレーズを弾いたとします。
ミュートしないで弾いてしまうと開放弦ノイズが混じります。
そうやって弾いた自分の演奏と、お手本となる演奏を聴き比べて、まずは「自分の演奏が何かお手本とくらべて汚いような気がする」と気がつくだけでも良いのです。
そうやって自分の演奏がどこかお手本と違ってることさえ認識できたら、あとは原因を探していけばいいんです。
原因をもし自分で見つけることができたらしめたもの!
その原因を取り除くにはどういうプレイをすればいいのか?と考えましょう。
考えてもわからないときは講師を頼りましょう。
目の前であなたの悩みを解決してくれるはずです。
以前にもいいましたが、講師は医者と一緒で生徒さんそれぞれにあった処方せんを作りレッスンしています。自分が考えてもわからなかったことはどんどん相談すべきです。
「お手本の演奏と自分の演奏を聴き比べる」>「自分の演奏が汚く聞える」>「何が原因なんだろう?」>「原因を自分で発見」
このフローチャートになるように音楽を聴く習慣をつけましょう。
というわけで、その3は
「自分の演奏の弱点を自分で探そうとする思考を持って練習すること」です。
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