壁編
次は壁の制作です。

まず角材で壁の枠組みを作りますが、なるべく元の壁に直接触れさせないように制振ゴムマットを小さく切ったものを写真のように角材と壁の間にかましています。

でも壁への固定はビス止めなので完全に壁に触れていないわけではないのでまあ気休め程度の効果しかないのかもしれません。

でもやらないよりましなのは確実でしょう。

このように組み上がりました。

ビスを増やすとそれだけ直接元の壁と角材が触れることになるので要所だけ止めています。

もちろん強度がないと壁が倒れてきて危険なので強度は確認しています。

元壁は石膏ボードなので最初はアンカーの使用を考えていましたが、太めのビスをいれてみたら結構しっかりと固定されているのでアンカーはやめました。けっこう強めに角材をひっぱってもぐらぐらしなかったのでたぶん大丈夫でしょう。。

床の時はは結構余裕があったので今度は詰め込めるぎりぎりまでグラスウールを詰め込む。

いまさら気づいたのですがグラスウールは密度が高いものが良いらしく僕が買ったのは密度10K相当のもので低いほうだそうな。96Kとかいう高密度なものをあるみたいですが値段もかなり高くなります。

でも防音は吸音よりも遮音が最も重要らしいのでそれほど問題ないとのことでちょっと安心。

なんせ遮音材だけはお金かけてますからね(^^;)

フタをするような感じでコンパネを取り付ける

コンパネはF☆☆☆☆なのでホルムアルデヒドも安心です。F☆☆☆と比べて単価あたり200円ほど割高なのですが安心を買うことを思えば安いものです。

すき間は当然遮音コーキングで埋めています。

コンパネはたいだい多少反っているので取り付けのときは思いきり体重をかけて平らな状態にしてから取り付けないとたわみになってしまうので要注意です。

なんにせよ一人での作業は本当に辛いですよ。。

体全体をコンパネに押し付け平らにした状態を保ってそのままビス止めしないといけないですからね。

遮音シートをはりつけました。

だいたいこの壁一枚で1ロール使うのですが、1ロールが20キロあるのですが、それをだいたい半分ずつくらいに切っているのですが10キロのシートを持ち上げて位置を固定して、その状態でタッカーを打つのはいままでももっとも辛い作業でした。

左手と頭を使ってシートを壁に押し付けて固定しておき、その状態で右手でタッカー打ち込む。

誰か手伝ってください(泣)

天井は写真の通り微妙に触れないようにしています。

このすき間は遮音コーキングで埋めようと思っております。

シートの継ぎ目はアコルトさんのアドバイスでは2センチほど重ねてはってすき間をなくすほうがよいということだったんですが、そうすると重ねた部分だけ盛り上がってしまいそのあとの作業が大変そうなのでシートはつきつけにして微妙にできたすき間は鉛テープをはりつけることにしました。

鉛テープなら0.3mm厚なのでほとんど盛り上がることもなくフラットな状態を保てます。

鉛テープは一般的に高価で、オーディオショップなどでみかける某メーカーの鉛テープは10cm幅の1m長テープが1000円もします。

僕はネットで46cm幅で10m長もある粘着付き鉛シートのロールを安価で購入し、それをテープ状にカットして使うことにしました。このロールは13000円程度ですが鉛テープを買うより劇的に安くおさえることができます。このロールと同じ面積の鉛テープを買おうと思うなら5万円くらいかかりますよ。

壁が一枚できたら、さらにその上に同じ工程を施します。

一枚目の壁とは逆になるように角材を組んでいきます。これは上に張るコンパネの継ぎ目を一枚目とは違う位置に持ってくるのが目的です。

グラスウールもぎっしり詰め込みました。

写真ではわかりにくいですがコンパネは一枚目の壁と継ぎ目をずらしてはってあります。

その後は地獄の遮音シート張り。。サウナにはいってるかのごとく汗が流れ落ちます。冬にやればよかったなと後悔する。

ついに1枚目の壁が完成しました

遮音シートの継ぎ目をしっかりと鉛テープでふさぎます。

とにかくすき間を完全になくすように気を使いました。たぶん水ももれないくらい完全にふさげていると思います。

遮音は徹底したすき間ふさぎが重要なのです。どこかのサイトで見たのですが完全に遮音された部屋でも1cmの穴があいてしまったら防音効果は半減してしまうそうです。

こんな感じで二重の壁になりました。

壁の厚みは約12cmにもなります。

予定では最後の仕上げのときに石膏ボードを張って壁紙の下地にします。なのでさらに壁の厚みは1cmほど厚くなります。

この壁1面つくるのに16時間ほどかかりました。完全に一人の作業なのでやはり結構な時間がかかっています。

でも床のときより作業時間は確実に減っている感じがします。日に日にDIYのスキルがあがっていくのが目に見えて結構楽しいですよ(笑)その楽しさと反比例して体はボロボロになっていきますが。。

さて、あとはこの壁の向かい側にも同じような作業を繰り返します。

次は何時間でつくることができるか楽しみです。

最大の悩みだったエアコンなんですが結局ウインドエアコンを採用しました。

床置式の冷風機というプランもあったのですが密閉された部屋で使うと排気熱により逆に室温が上昇する可能性もあるということが判明したのでやめました。

もちろん冷風機の排気口にダクトをつけて部屋の外に逃がしてやれば部屋は冷えるはずなのですがダクトで排熱するには壁に穴をあけないとだめだし、ただでさえ狭いブースなので冷風機を置いたらかなりスペースがとられるというのもやめた理由に含まれます。

なのでこのエアコンを使うときは二重サッシをいちいちあけないと使えませんがまあそれほど手間でもないので良いでしょう。

ちなみにこのエアコンはほとんど新品同様ですがヤフオクで1万円程度でゲットしました。我ながら買い物上手だと思いましたね(笑)

こちら側の壁はスタジオと隣接する壁なのでスタジオからの配線の穴を開けないといけませんので写真のように3本のCD管を通しています。当面は2本でも十分だったのですが将来的に拡張することを考えて1本余分に通してあります。

CD管を通した穴はもちろん入念にすき間をコーキングで埋めました。

あとは前回の壁と同様の作業をして、さらにこちら側の壁はミキシングルームと面する壁なのでSK-500を貼り、その上からさらに「すーぱー静香・かべ」を1枚重ね貼りしました。合計4枚の遮音材が貼られたことになります。

スタジオ側の壁は穴をあけたりする作業もあったので結局20時間くらいかかったでしょうか。。

これでようやく壁が2枚できあがったわけですがここまでは比較的簡単な作業だったのでこれからが本番といった感じですね。

壁編(ドア側)に続く