仕上げ編(前編)
防音ブースとしての施工は天井編で完了しましたが、いかにも突貫工事でつくりました的な内装ではいままで頑張ってきた甲斐がないので最後の仕上げも可能な限りこだわってみました。

まずは水平がきちっととれていなかった床の再構築を行いました。パーティクルボードの下にベニヤの切れ端や遮音シートの切れ端なので微調整しながら水平測定器でいろんなポイントで水平になってるのを確認していきます。1時間くらいかけてほぼどのポイントでも水平になりました。

壁の仕上げはクロスを貼ることに決めたので、とりあえず石膏ボードを買ってきました。石膏ボードはとても重たくて一人で運ぶのはとても骨がおれますよ(^^;)

9.5mm厚と12.5mm厚がありますが今回は部位によって使い分けることにしました。

切断は普通のカッターで簡単に行うことができます。長尺なものさしをあてがってカッターで切れ込みをいれ、あとは切れ込みのところをぐいっと押すとパカッと割れてくれるのであとは後ろに残った紙シートをカットするだけです。

石膏ボードの角は少しかけた形になっているので継ぎ目はVの字の溝ができることになります。

間違える人はいないと思いますが黄土色の紙がついたほうが室内側になります。裏にも紙がはられていますがざらざらしているのでクロスを貼るのに適していないのでつるつるした黄土色の面を室内にするのです。

石膏ボードの固定は釘でもビスでもいいのですが僕はビスでやりました。ビス頭が石膏ボードより浮いているとクロスを貼ったときに凸になるのでほんの少しだけビス頭が沈むくらいまでネジを締めます。

このとき締めすぎると石膏ボードが割れるので気をつけてください。

石膏ボードの継ぎ目にはグラスファイバーテープと呼ばれる特殊なテープを貼ります。

幸い近所のホームセンターで手に入りましたが、小さいホームセンターなら売ってないでしょうね。。

あとはこの上からパテを塗ってテープを覆い隠します。V字の溝もそのときパテで充填されて平らになるのです。

まずは下塗り用のパテを塗ります。吉野石膏のGLパテを買いました。

粉末状なのでバケツに水をいれ練って使います。

今回大活躍したのが電動サンダー

あとでわかったのですがどうやら僕はパテを普通以上に盛りすぎていてとても手動では削れないくらいになっていたのです。

普通に薄くぬれば手動で十分削れますよ!

これが盛られすぎたパテ。

写真ではわかりにくいですが横からみるとパテが山になって盛り上がっているのです。

とりあえず継ぎ目とビス頭の穴にパテを塗ってそこを削り平らな面をつくっていくというのが基本的な工法です。

ドライウォール工法っていう工法らしいです。

これも後で知ったのですがペンキ塗り仕上げにするならまだしも、クロスを貼るならここまでしなくても良かったそうな。。。

しかし盛ってしまったものはしかたがないので、ひたすらやすりました。壁を一面やすり終えるのになんと2時間!!

部屋が狭いせいもあり全身が粉塵まみれです。髪の毛なんてコントで小麦粉をかぶった人の頭のように真っ白です。しかも粉はパテなので汗と反応を起こし硬化するので髪の毛はパキパキになっていました。

おそらく今回の工事の中でもっともつらかった作業だと言っても過言ではないでしょう。

これもすべて僕の無知によるパテの盛りすぎが原因です。

自業自得ということでひたすらがんばって12時間かけてすべてやすり終わりました。

とくに壁の隅がきつかったです。石膏ボードのマニュアルには一応済みにもパテぬってくれと書いてたのですが、うちの実家の壁紙はがしてみたら隅にはなんも塗られていませんでした。。

うちの実家の工事が手抜きなのか、それともわざわざ隅にまでパテをもらなくてもよかったのかもしれません。というかたぶん隅にはパテ塗りしなくてよかったのだと思います。。

次は上塗り用のパテです。

正直いって下塗りと上塗りのちがいがよくわからないです。上塗り用のパテのほうがこころもち滑らかなような気もしますが、なんのために下塗りと上塗りをわけているのが疑問です。誰か教えてください(^^;)

前回の教訓をいかして薄くぬりました。やすりがけも楽々!

前回12時間かかったのが4時間くらいですべて終わりました

やすりをかけてすぐにクロスをはれそうな気もするのですがパテの説明書きに「クロス用のシーラーを塗布してください」と書かれていたので律義に塗りました。

あんだけパテで苦労してシーラー塗らなかったためにクロスがうまくつかなかったという事態がおきては泣くになけないですからね。。

というわけでようやくクロス貼り。

クロスには裏にノリがついてないやつとついてるやつが売ってましたが少々高いですがノリ付きにしました。たぶんパテで精も根も使い果たし楽なほうを選んだんでしょう。まあ高いといってもそんないうほどでもないんですけどね。

クロス貼りは問題なくスムーズにできました。気泡などもまったく作らずにはれたのでなかなか気持ちが良かったです。

壁紙はったら一気に部屋らしくなりました。

壁紙の隅や窓枠との継ぎ目などは白のコーキングで埋めていけば綺麗に仕上がります。ここで使用するコーキングは遮音コーキングではなく普通の内装用コーキングを使いました。壁紙の色に合わせて各色揃ってるので良いですね

コンセントは埋め込み式ではなくボックス式にしました。

埋め込み式のほうが綺麗に仕上がるのですがその分壁に穴を開けなくてはいけないので防音効果が落ちてしまうのでボックス式を採用しました。

仕上げ編(後編)に続く