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「東京タワー」を読んで

小学生の夏休みの感想文みたいなタイトルだなあ(笑)

読書は専ら漫画という僕なのですが、たまには活字でも読んでみようかなと思って買ってみました。

リリーフランキーの「東京タワー」

自ら進んで買った活字の本は中島らもの「アマニタ・パンセリナ」以来です。

友だちからも勧められていたし、前からリリーフランキーという人物そのものに興味があったからです。めったに活字読まないのでせっかくなので感想でも書いてみることにします。

400ページ強あって、半分読み終わるまでに結構な時間がかかってしまったけど、半分を超えたあたりからだんだんとリリーフランキーの世界観にどっぷりとはまることになります。

半分読み終えた後は一気に読み終えたのですが、もう最後のほう涙で目がかすんで文字がにじんで読めませんでした。。

ネタばれになるので内容については一切かきませんが、一見、ただオッサンがオカンについての熱い気持ちを子供時代から現在にいたるまでのことを語る懐古的な雑文に見えるのですが、読んでいくうちに彼の独特の言葉遣いの媚薬にやられちゃいます。

表現力が豊かで文字を読んでいても楽しいのです。

活字好きの人がどうして活字の本を好んで読むか理解に苦しんできましたが、ちょっとはその気持ちがわかったかもしれません。

内容についてはふれないと言いましたが、一節だけ印象に残ったた文章があります。


 みんな、なんでも知ってるつもりでも
 本当は知らないことがたくさんあるんだよ。

この文章から何か彼が伝えたいことの氷山の一角だけですけど見えた気がします。

と、まあ僕に似合わない評論家風な感想を書きましたが、素直に感動できて心の温かくなる本でした。

これはほんとにお勧めです!
単純な僕はこの本を読んで、ちょっといまのうちに親孝行しとこうと思いましたよ(^^;)

そういえば余談ですが、僕の友人にリリーフランキーに似ている人がいるのですが(本人は喜んでなかったけど)彼もそういえば物書きでもありイラストレーターでもありミュージシャンでもあるなあ。
是非とも頑張ってもらいたいもんです。

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2006年02月10日 02:16に投稿されたエントリーのページです。

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