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2005年05月05日

dpパフォーマンス検証(panther vs tiger)

初期設定を同一内容でセッティングした状態でstereo trackにeverbをいくつまでインサートして再生できるかを検証してみました。
<設定>
MOTU828 buffer size 512/44.1khz /16bitにて計測

<Power Mac G4 (Quick Silver) 1Ghz Dual (OS X10.3.9 + dp4.52)>
25個くらいで描画がカクカクになる、29個でまともに描画できなくなるがなんとか音はなる、30個でアウト。

<Power Mac G5 2.5Ghz Dual (OS X10.3.9 + dp4.52)>
60個くらいで描画がカクカク、100個でまともに描画できなくなるがなんとか音はなる、110個でアウト。

<Power Mac G5 2.5Ghz Dual (OS X10.4 + dp4.52)>
だいたい、OS X 10.3.9のときと同じような感じでCPU負荷がかかっていったが最終的には130個までインサートできた。

なおOS X10.4に関しては外付けFirewire800のHDDにインストールして検証したので内蔵にインストールしたら、もうすこしはパフォーマンスが稼げるのかもしれない。あとspotlightという新機能が裏で検索作業をしていたのでそれもすこしCPUを食ってるかもしれません。それでも10.3にくらべて限界値が増えてるので64bitのG5にてパフォーマンスアップに恩恵があると言えるでしょう。

G4の1Ghz×2=2GhzとG5の2.5Ghz×2=5Ghzと比べて数値だけでいうと2.5倍になっていますがdpにおける今回の検証では2.5倍以上のパフォーマンスアップが見込めることがわかります。G4からG5への機種変更は十分価値のあるものと言えるでしょう。

2005年05月06日

SATA vs Firewire 800

SATAのHDDとFirewire 800に接続したHDDのパフォーマンス比較をしてみました。<使用ソフト>
Xbench 1.1.3

<使用コンピュータ>
PowerMac G5 2.5Ghz Dual

<検証対象HDD>
Maxtor 6B300S0 (300G /16MBキャッシュ)>G5 内蔵SATA接続(起動ディスクではない)
Maxtor 6B250R0 (250G /16MBキャッシュ)>G5 標準Firewire800接続
Maxtor 6B250R0 (250G /16MBキャッシュ)>秋葉館オリジナル Firewire800 PCIカード接続

<検証結果>
「Maxtor 6B300S0 (300G /16MBキャッシュ)>G5 内蔵SATA接続(起動ディスクではない)」
Sequential 140.43
Uncached Write 62.27 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 48.05 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 30.94 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 49.56 MB/sec [256K blocks]
Random 124.07
Uncached Write 10.85 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 25.75 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 0.68 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 16.56 MB/sec [256K blocks]

「Maxtor 6B250R0 (250G /16MBキャッシュ)>G5 標準Firewire800接続」
Sequential 73.95
Uncached Write 28.49 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 27.19 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 9.72 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 49.78 MB/sec [256K blocks]
Random 116.07
Uncached Write 9.01 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 20.22 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 0.65 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 17.97 MB/sec [256K blocks]

「Maxtor 6B250R0 (250G /16MBキャッシュ)>秋葉館オリジナル Firewire800 PCIカード接続」
Sequential 74.70
Uncached Write 36.87 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 32.50 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 9.49 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 31.17 MB/sec [256K blocks]
Random 98.32
Uncached Write 9.34 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 17.24 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 0.58 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 14.01 MB/sec [256K blocks]

この結果をみるとSATAが総合で一番良いパフォーマンスであるといえる。もちろん300Gなので他の2台と平等ではないが250Gと300Gのちがいなのでメーカーも同じだしキャッシュサイズもいっしょなのでたいした差ではないはずであるのでSATAがもっともパフォーマンスが良いといって良いでしょう。

ただ、HDDから直接サンプルを読み出す系のソフトシンセを使う場合ランダム読み込みの性能が重要なので、ランダムリードの性能だけをみるとなんとFirewire800(G5標準)が一番良い結果をたたき出している。
なので、G5での話になるとSATAにつないでもFirewire800につないでもソフトシンセのサンプル置き場としてはどちらも同程度の性能であると言える。

ただし、書き込み性能に関しては圧倒的にSATAに軍配があがるので録音用のスクラッチディスクには内蔵SATAを使うのがベストなチョイスである。

余談ですが秋葉館のFirewire800カードは安いし3つも接続できるのでお勧めですが、やはり若干G5標準のFirewire800よりも速度が落ちてしまうようである。

もし同様のテストをしてくださる方がいらっしゃればレポートお待ちしております。

2005年05月08日

PowerMac G5における Mach Five レイテンシーチェック

MacInTalkさんのリクエストもあったので検証してみました。

まず、最初に言っておくことがあります。
dp4.5になりレイテンシー自動補正機能というのが搭載されましたがどうやらこれはUAD-1などのプラグインエフェクトに対して有効な機能のようでMach Fiveはこの機能のオン・オフに関わらずシーケンス上のmidiデータに対してはレイテンシーは発生しないみたいです。
つまりシーケンス上のmidiデータに全く遅れることなくMach Fiveから発音されます。

なのでMIDIティックとのズレの検証はその意味を成さないので今回はやっていません。

なのでリアルタイムに打鍵したときのレイテンシーについて検証してみました

ウインドウズの環境は前とまったく同じです(参照:MACH FIVEファースト インプレッション
OSはwin98SEでGigaStudio2.5を使用しています
マックはPewerMac G5 2.5G Dual(OS X10.3.9)とdp4.52の組み合わせです、オーディオインタフェースはMOTU828です

スクリーンショットをみる

予想通り Mach FIveの圧勝でありますがウインドウズのスペックがかなり低いこととオーディオインタフェースやOSの差もありますので今度ウインドウズを新調したら改めて検証してみたいと思います。

とりあえず現段階ではうちの環境だとMach Fiveを使用するほうがパフォーマンスは良いみたいですね。

ちなみにシーケンスデータのbpmは120ですので打鍵から発音まで2tickの遅れがあるということは約2msecほどの遅れということになり非常に少ないレイテンシーであると言えます。ハード音源より速いですね。

2006年01月26日

うんげら500GB

音楽制作で使ってるPowerMacG5に500GBのSATAハードディスクを内蔵してみました。
ちなみに購入したのは日立のHDS725050KLA360というやつです。

ちなみにG5はもともと2台までしか内蔵できないんですがSonnetからでてるG5 jiveというキットを使えば、さらに3台内蔵できて合計5台まで内蔵できるようになります。

なのでSATAカードとG5 jiveも同時に購入。

今回は年々肥大するソフトシンセのライブラリーやサンプリングネタの置き場所として500GBを導入したのですが、それまではfirewire800で250GB×2台でやってました。

早速firewire800接続の250GBとSATAカード接続の500GBをコピー時間でパフォーマンス比較してみました。

結果は
500GB(SATAカード)
1.34G 25秒
3.95G 67秒
2.83G(約3000ファイル内包のフォルダ) 60秒

250G(Firewire800)
1.34G 28秒
3.95G 87秒
2.83G(約3000ファイル内包のフォルダ) 67秒

少しだけSATAが早いですが容量の差を考えるとほぼ同等のパフォーマンを出してるのではないでしょうか。
つまりG5だったらfirewire800でもSATAでもさほど変わらないみたいです。
まあでも内蔵できるという便利さがあるので持ち運びしないならSATAがいいですけどね(^^;)

2006年02月23日

防音室いらず?

PowerCore買って上機嫌なので、プラグインの紹介などしてみようと思います。

リバーブとかディレイ、コーラスみたいに派手な効果はないけど地味に活躍してくれるのが「DeNoiser」

各社からノイズ除去プラグインはいろいろでてますがTCの「DeNoiser」は原音への影響が自然で良い具合にノイズだけ除去してくれます。

部屋のノイズ源は
マック2台
エアコン(強で運転)
空気清浄機
換気扇

これらをつけっぱなしにしてアコギのフィンガーピッキングの演奏を録音してみました。

ノイズ除去前


ノイズ除去後


ヘッドホンかイヤホンをするか、爆音でモニタスピーカーを鳴らさないとたぶんよくわからないと思います。

ノイズ除去後は明らかにノイズがとれていて、まるで防音室の中で録音したのに近いくらいクリアになっています。

ハイ落ちしたように聞こえますが、さすがにそれはしかたがないのでしょう。EQでハイを持ち上げてあげるとハイ落ち感はある程度解消されると思います。

しかし音響心理学ではまったく同じ音源にノイズ成分を加えたものを聞いたあとに元の音源を聞くとハイ落ちしたように聞こえるということなので気のせいなのかもしれませんね。

でもここまで綺麗にノイズだけが除去されるなら十分有用なのではないでしょうか。

特に録音ブースがなくてエアコンやパソコンのノイズがいつも気になっている人には必須プラグインだと思います。

だけど、さすがに犬の鳴き声やバイク・救急車の音なんかはこれでは除去できないのでそれは諦めましょう(^^;)

2006年05月13日

intel iMac vs G5

最近購入したintel iMacとPower Mac G5 2.5Ghz Dualとの性能差を比べてみた。

といっても、細かいベンチとったりとかする時間もないのでDVDエンコード時間を計ってみただけです。

handbrakeというソフトをつかってDVDビデオの1チャプター分だけをaviファイルにエンコードするという作業をやってみました。

ソフトの設定やDVDビデオは同じものを使用しました。

<結果>
intel iMac : 3分55秒
G5 2.5Ghz Dual : 4分15秒

なんと、DVDリッピングに関してはG5の2.5Ghz Dualよりもintel Core Duo 2.0Ghzのほうが速いんですね。。

もちろんhandbrakeはユニバーサルバイナリ対応のものをつかったのでintel iMacでパワーを発揮してくれることはわかっていたがG5より速いとは。。

dp5がユニバーサルバイナリ対応したら、また比べてみます。
それで iMacのほうが速かったらちょっとショックだな(^^;)

2006年09月07日

G5 vs intel

ようやくDigital Performerもバージョン5.1でintel macに対応しました。

うちではPower Mac G5 2.5Ghz Dualを音楽用
intel iMac (Core Duo 2.0Ghz)を事務・ネット用として使っていますがintel macがどれほどのパワーがあるのか興味があったので比較テストしてみました。

Digital Perfomer 5.1+OS 10.4.7という環境で標準プラグインのeverbを5つインサートしたステレオトラックをdpの警告がでて再生がストップするまで何個増やせるかという比較実験です。

<Power Mac G5 2.5Ghz Dual>
38トラック、すなわち38×5=190個 everbをインサートして再生できました。

<intel iMac (Core Duo 2.0Ghz)>
33トラック、すなわち38×5=165個 everbをインサートして再生できました。

もちろん、両者とも最後のほうは描画もカクカクですし、再生ボタンを押して再生が始まるまでにも相当な待機時間がかかってしまいますので実用的ではありません。あくまで途切れなく再生できる限界ポイントです。

とりあえず、今回の比較テストにおいてはPower Mac G5 2.5Ghz Dualに軍配があがりました。
とはいえ、そんなに大差とは言えないしintel iMacの方はCPUがフル稼働していてもすごーーく静かなんです。
なので、音楽制作をするにあたってどちらがいいのかと尋ねられると僕はintel iMacと答えるかもしれません。
だってG5はすごくうるさいから、、(^^;)

まあ細かい事を言えば音楽ソフトのintel対応の問題とかもあるので、一概にどちらがいいとは言えない状況ですね。intel対応ソフトのみしか使わないのであればintel macが断然お勧めです!

特につい先日発表されたiMacはCore 2 DuoになってるしFirewire800もついてるから、静粛さを考えると音楽制作にもってこいのパソコンなんじゃないかなと僕は思います。

何度もしつこくいいますが、PM G5は激しくうるさくて、intel iMacはびっくりするくらい静か。
静かなパソコンってほんとストレスなくていいですよ!

2006年10月20日

intel iMacでdp5.1使ったら

そういえばintel iMacでdp5.1つかってレコーディングしようとしたら不安定でした。

なにもさわんなくても1分くらいで勝手に落ちちゃう現象とか、、

うーんやっぱG5はまだまだ手放せなさそうだ(^^;)

2008年07月05日

【Firewire400】 vs 【USB2.0】 vs 【eSATA】

久々にオタク日記です。

先日、裸族のお立ち台DJというeSATAとUSB2.0に対応した外付けHDDクレードルを買ったのですがいろいろHDDの速度実験をしてみました。

1.45Gの1ファイルをコピーするのにかかった実時間を計測しました。

<MacBook Proでの検証>

MBPの内蔵HDDからeSATA経由で外付けHDDにコピー:42秒

MBPの内蔵HDDからUSB2.0経由で外付けHDDにコピー:59秒

MBPの内蔵HDDからfirewire400経由で外付けHDDにコピー:59秒


<Power Mac G5での検証>

PMG5の内蔵HDDから物理的に別の内蔵HDDへのコピー:26秒

PMG5の内蔵HDDからfirewire800経由で外付けHDDにコピー:50秒

PMG5の内蔵HDDからLAN経由(1000BASE)でMBPにコピー:41秒


用いるHDDの書き込み、読み出しの性能差はもちろんあるし、単純に1つのファイルをコピーするのにかかった時間を計っただけなのでどれが総合的に良いという結論はだせませんが、少なくともだいたいの傾向はつかめました。

<結論>
外付けHDDへの転送は圧倒的にeSATAが有利。だけどさすがに内蔵同士の転送速度にはかなわない感じです。内蔵同士の転送とここまで差がつくとは思ってませんでした。

もしかしたらMBPにつけてる拡張eSATAカードの性能が悪いのかカードバスの限界で頭打ちになってるのかそれはわからないです。あと裸族のお立ち台のほうのeSATAの能力の問題もありますしね。


よく言われる「マックではUSB2.0よりfirewire400のほうが速い」というのは一昔前の話になってるのかもしれません。少なくともうちのMBPではまったく同じコピー速度になりました。

まあ、それでも公称の本来の速度がだせていたらUSB2.0が勝ってるべきなのに同じになってるということはマックではfirewire400がフルに生かされてるのだとおもいます。


あと、おもしろいのはLANでの転送がかなり速かったこと。
eSATA接続の外付けHDDへの転送より速いのは驚きました。

2009年06月05日

ウクレレ(PU付)に最適なシールド

ウクレレでライブをするときいつもMONSTER CABLE JAZZを使ってました。
このシールドはケーブルも太いしプラグも重厚なのでボディの質量が軽いウクレレのような楽器につけると重量バランスが悪くなります。

ウクレレはストラップなしでただ抱えてるだけで支えてるので重いケーブルだとケーブルの重みに引っ張られる感じになってしまいます。

そこで軽量なシールドを探してみると、どうもGeorgeL's(ジョージエルス)というのが良いという話を耳にしたので早速買ってみました。

このシールドはおもしろいものでプラグとケーブルが別々で売られており、ハンダを使わず簡単に作る事ができるという特徴をもっています。3m買いましたが4,000円近くしました。決して安くないシールドだと思います。

MONSTER CABLE JAZZと比べると圧倒的に細くて、なんか見た目だけだと頼りない感じです。

ウクレレにMONSTER CABLE JAZZをつなぐとこんな感じ

GeorgeL'sだとすっきりします。軽いので引っ張られる感じもないです。

しかしながら気になるのが一番重要な音質ですね。
比較してみました。
全く同じ長さの2つのケーブル(3m)でオーディオインタフェース直で録音しました。
もちろんゲインなどの設定も同じです。

MONSTER CABLE JAZZ(ストローク)
MONSTER CABLE JAZZ(メロディ)

GeorgeL's(ストローク)
GeorgeL's(メロディ)

とりあえず、音の違いは歴然とありました。
GeorgeL'sは音量がやたらでかいですね(笑)
そしてMONSTER CABLE JAZZは中高域が結構でていてクリアな感じに聴こえるのに対してGeorgeL'sは中高域がそれほどででなくて低域がしっかりしてる感じに聴こえます。
良く言えば甘くてマイルドな音、悪く言えば抜けの悪い音。

でもこれは完全に好みの話なのでどちらのケーブルが良い悪いという話ではないと思いますし、ノイズもどちらのケーブルもかなり少ないのでライブでの使用もどちらを使っても全く問題ないでしょうね。

個人的に言えばウクレレなので甘くてマイルドな音のほうが向いてる気がするので、そういう意味でGeorgeL'sはウクレレに最適なシールドなのではないかと思いました。

ただ、GeorgeL'sってケーブル部分をいろいろなメーカーのものに変更できるので、メーカーごとに音色の傾向は違ってくるのだと思います。僕が買ったのはGeorgeL'sとしか刻印されていないので純正なのかな?

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